11月20日 トレーニング

2025年11月22日 07:38

ひと通り選手権も終わり、本日から、改めて基礎を含めたトレーニングに戻しました

判断を伴う、パス主体のトレーニングでした。
ヘッドダウンしている参加者が多く、状況把握の認知のフェーズで課題がありました

テクニックスキルを求めがちですが、プレー全体ではボールを扱う技術のほか、そのプレーの質を決めるオフザボールというボールを持っていない時のスキルも大切なので、頑張って習得してもらいたいなと思います

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⚽️ サッカーにおいて、認知と判断はプレーの質を決定づける最も重要な要素です。
​認知・判断・実行は、サッカーのプレーを構成する一連のサイクルの最初の段階であり、この最初の段階での質が、その後のプレーすべてに影響を与えます。
​認知・判断が大切な理由
​1. プレーミスの原因の大半を占める
​試合中のミスの約70%は、認知や判断の段階で起こっていると言われています。
​認知のミス:周囲の状況(ボールの動き、味方・相手の位置、スペースなど)を正確に、かつ迅速に把握できなかった場合。
​例: 味方が走っているのを見逃し、違う場所へパスを出してしまう。
​判断のミス:集めた情報から、状況に最も適したプレーを選択できなかった場合。
​例: プレッシャーがすぐに来る状況なのに、トラップしてボールを保持することを選択してしまう。
​どれだけ高い実行能力(テクニックやフィジカル)があっても、その前の認知・判断が間違っていれば、ミスや非効率なプレーにつながります。
​2. 認知→判断→実行のサイクル
​サッカーのすべてのプレーは、この3つのプロセスを高速で繰り返しています。
​認知(Perception):周囲の情報を収集し、状況を把握する(見る、聞く、感じる)。
​ポイント: 顔を上げ、首を振って常に情報を更新し続けることが不可欠です。
​判断(Decision):収集した情報に基づき、最適なプレー(パス、ドリブル、シュート、ポジション移動など)を選択する。
​ポイント: チームの戦術や自分の役割、そしてリスクを評価しながら、迅速に決断します。
​実行(Execution):選択したプレーをテクニックやフィジカルで表現する。
​このサイクルにおいて、最初の認知が間違っていれば、その後の判断と実行も間違ったものになってしまいます。最高のプレーをするには、このサイクルを高速で正確に回すことが求められます。
​3. 予測と先手につながる
​優れた認知力は、単に「今」の状況を見るだけでなく、「次に何が起こるか」を予測する能力を高めます。
​予測の精度向上:相手の動きやパスのコースを予測することで、インターセプトしたり、ディフェンスが対応しづらいタイミングでパスを出したりできます。
​時間の獲得:ボールが来る前に次のプレーを判断できていれば、ボールを受けてから考える必要がなくなり、ワンタッチプレーなど、より速く、相手の意表を突くプレーが可能になります。
​優れた選手ほど、認知と判断が速く、常に相手よりも空間的・時間的に優位に立ってプレーしていると言えます。

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